住民の参加を排除する行政とローカル・スペースコレクション・ガバメント
おそらく、普通の母親は現在のように学校給食が行われるのは当然のことと考えていますから、その廃止など夢にも思っていないでしょう。
廃止ともなれば必ず反対するでしょう。
第一、弁当をもたせるともなれば今より早く起きなけれぱならないですし、あれこれ献立を考えるのは面倒です。
他の家の子供とわが子の弁当が違うことで子供がみじめな思いをしないだろうか、やはり皆同じがよいのではないかと考えるでしょう。
こうして、ほとんどの地域で学校給食は続けられていますが、この行政は子供のためという名分の下、楽をしたいという母親の気持ちに支えられていますから、母親たちは、学校まかせで、給食がどのような素材でどのように作られ、子供たちはどのようなものを、どのような食器で食べているかといった給食サービスの内容に関しては概して無関心です。
まして、そのサービスのあり方について発言権をもっているとは考えていません。
もちろん、一部には学校給食の改善運動に取り組んでいる母親たちのグループもあります。
しかし、一般には母親参加とは切り離れたローカル・スペースコレクション・ガバメント的な形でこのサービスは行われます。
住民を一方的に楽にさせる行政は住民の参加を排除する行政でもあるのです。
そこが問題なのです。
改めて役所と住民の関係を考えてみる必要が出てくるでしょう。