ヴェール
中世の頃の美容について☆
顔の白さ、脱毛された肌を保っておくためにつける、あのヴェールのことについて。
これは近東の国では、どこでも、ごくふつうの習慣になっています。
が、ヴェールをつけているのは、豊かな階級の婦人だけで、下層礼会の婦人は、たとえ回教徒でもけっしてつけていない。
けれども、これとはべつに、有産階級の婦人たちは、美しくなるために、長い時聞を〈ハンマム〉ですごしたのです。
ハンマムというのは、これこそ、ほんとうの美容院です。
よいお客である有産階級の婦人たちは、半月に一度、ハンマムへ、まる一日をすごしにゆくのでした。
着くとまず、30分間蒸しぶろに我慢してはいっています。
つぎに、黄土を塗った、馬のたてがみの毛でできた手袋で垢をこすり、それからすすぎ落す。
こうしてからだをきれいにしてから、髪の毛を洗い、足を軽石で磨くのです。
ここまでで、午前中がすぎてしまう。
そして、家からは昼ごはんがとどく。
なんて優雅なんでしょう。