理想のヒロイン
理想のヒロインは、ぶどう酒をのむとき、喉の中を通って行くところがみえるほど、自くて透きとおった皮膚をもっていなければならなかった。
ブロンドの女性は、つねに最高とされていましたが、髪を染めること、ムダ毛を脱毛することは、たいして問題にはならなかったそうです。
というのは、この時代には、形の毛をみせているのは、未婚の若い娘だけで、結婚したあとでは、ほとんどいつも、ヴェールの下にかくしていたからです。
13世紀の詩人ジャン・ド・マンは、有名な『ばら物語』のなかで、おさげの髪や巻いた髪を大きくみせるために、かもじを使うことをすすめています。
こうしたかもじを使うことは、教会によってきびしく禁じられていました。
そういう、死人の髪を、からだにつけるのは下品だというのです。
顔は自然のままにされていました。